『さらば冬のかもめ』(2018-1-17)
タイトル:『さらば冬のかもめ』
公開:1973年
監督:ハル・アシュビー
出演:ジャック・ニコルソン
オーティス・ヤング
ジャック・ニコルソン演じる水兵の主人公が、仲間(オーティス・ヤング、画像右)と共に、囚人(ランディ・クエイド、画像真ん中)を護送する様を描いたロードムービー。
ジャック・ニコルソンがさすがの演技力を発揮してましたね。最初は護送の任務をただただ面倒くさがっていたのですが、護送する囚人があまりにも不憫(40ドル盗んだだけで懲役8年、おまけに純粋で世界知らず)なため、彼に人生における楽しみを教えてやろうと思い始めるわけです。
最初は仲間のマルホールも、「その辺にしとけよ」という感じで主人公を諫めるのですが、なんやかんや自分も酒や喧嘩を楽しみます(笑)
その囚人というのが本当に純朴で、これまで酒を飲んだこともなければ、誰かに腹を立てたこともないような人間なんですよねぇ。それが主人公に酒や喧嘩を教わることで、だんだん自信がついてきます。
ちなみにこの囚人役、最終選考に若かりし頃のジョン・トラボルタが残ったらしいです。まぁ、彼は若い頃からふてぶてしさが目立つので、今作の純粋なキャラクターは似合わなかったでしょうね(笑)
そして今作、『ロボコップ』シリーズで有名なナンシー・アレンのデビュー作だったりします。本当にちょい役ですけどね(笑)
水兵2人と囚人の奇妙な道中を描いた作品ですが、綺麗事でまとめない終わらせ方が印象的でしたね。観終わった後、何とも言えないような気分になりました。続編が計画されてるとかしないとかいう話を見ましたが、果たしてどうなるのでしょうか。
それでは、また。