Royの洋画鑑賞日記

鑑賞した洋画の感想を載せてます。

『ヴァージン・スーサイズ』(2018-2-9)

一昨日は大学の友人と卒業旅行の打ち合わせ兼焼肉兼カラオケ、昨日はサークルで日帰り温泉に行っていたので、3日ぶりの洋画鑑賞でした。

 

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タイトル:『ヴァージン・スーサイズ

公開:1999年

監督:ソフィア・コッポラ

出演:キルスティン・ダンスト

        ハンナ・ホール

        ジェームズ・ウッズ

        スコット・グレン

 

厳格な両親(実際のところは母親がかなり厳しく、父親はそうでもない)を持つ5人の美しい姉妹と、彼女たちを取り巻く人々を描いた作品。

 

作品冒頭で5人姉妹の末っ子セシリアが自殺を図り、何とか一命をとりとめます。その際、医者が「なぜ君は人生の辛さも知らないような年頃でこんな真似(自殺未遂)を?」と訊き、セシリアが「だって先生は13歳の女の子じゃないでしょ?」と返す場面があるのですが、このやり取りに今作のすべてが詰まっていると思います。

 

「多感な時期の女性は内面で様々な問題を抱えており、それは他の人間にはわからない」というようなメッセージが今作全体に込められていて、それが前述の短い場面に凝縮されていると思います。

 

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逆に言うと、「彼女たちにしかわからない問題なのに、それを延々と映すことに何の意味があるのか」という疑問が湧いてくるような気もするのですが、まぁ彼女たちにしかわからない問題があるということを認識するのが大事なのでしょう。

 

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5人姉妹に憧れる同年代の男の子たちも併せて描かれているのですが、「男ってバカだなぁ」という感想を抱かざるを得ない行動を多々しています。

 

自分も男なので、彼らの気持ちは痛いほどわかりますが(笑)

 

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しかし、5人全員がこれほど美しい姉妹なんて、現実ではなかなかいないでしょうね。もしいたら、各種メディアに引っ張りだこだと思います。

 

見るからに胡散臭そうな神父役でスコット・グレンが登場したので、物語の根幹に関わってくるのかと期待したのですが、残念ながらそのようなことはなく、ただのちょい役でした(笑)

 

それでは、また。

『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』(2018-2-6)

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タイトル:『メガ・シャークVSジャイア

               ント・オクトパス』

公開:2009年

監督:ジャック・ペレス

出演:デボラ・ギブソン

        ショーン・ローラー

 

アサイラム提供の「メガ・シャーク」シリーズ。これが1作目なんですね。

 

僕は以前『メガ・シャークVSメカ・シャーク』を観ているので、今作は「メガ・シャーク」シリーズを観るのは2回目です。

 

いやぁ〜やはり安心安定のアサイラムですね。チープすぎるCG・とんでも展開・とってつけたような人間ドラマの三拍子が見事に揃ってます。B級作品かくあるべしという感じですね。最高です。

 

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大まかなストーリーは、1000万年以上前に絶滅したとされる巨大ザメ(メガ・シャーク)と大型のタコ(ジャイアント・オクトパス)が、氷河の融解によって復活し、甚大な被害をもたらします。海洋学者の主人公は、軍と協力して、事態の沈静に奮闘するのですが…

 

まず、「氷河の融解で巨大ザメと大型のタコが復活する」っていう滑り出しがいいですよね。

 

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アメリカ沿岸で猛威をふるうサメ。ついには橋までも…

 

このサメ、ジャンプ力も並外れたものがあり、とあるモノまで食べてしまいます。

 

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一方、タコも負けじと大暴れ。日本の海域に作られた採掘施設を襲い、多数の死者を出します。

 

ちなみに今作、主人公カップルの男性側が日本人(という設定、俳優はアジア系)なのですが、残念ながら(?)洋画特有のとんでも日本描写はてできません。ちょっと期待してたんですけどね(笑)

 

モンスターパニックの醍醐味って、なんといっても怪物が大暴れして人間を襲うところにあると思うんですけど、残念ながら今作はそのシーンが極めて少ないんですよねぇ。

 

アサイラムなので濃密な人間ドラマや映像スペクタクルなどは一切求めませんが、モンスターが人を襲うところはもっと描いてほしかったですね。そこだけが残念でした。後は文句なしです(笑)

 

それでは、また。

 

『ハイジャッキング』(2018-2-5)

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タイトル:『ハイジャッキング』

公開:2012年

監督:ブランドン・ナット

出演:ランディ・クートゥア

        ドミニク・パーセル

         ヴィニー・ジョーンズ

 

ランディ・クートゥア主演の密室アクション。舞台は、タイトル通り飛行機内です。

 

ドミニク・パーセルヴィニー・ジョーンズが脇を固めることから、僕の大好きなB級アクションを予想していたのですが、いい意味で予想を裏切られました。

 

いや、B級アクションであるということはその通りなのですが、この手の作品にしては異例の伏線が張られているので、その部分が驚きでしたね。評価が低いのは仕方ないですね。娯楽アクションが冷遇される世の中ですから…

 

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ランディ・クートゥア演じる主人公は、MI6所属の捜査官。冒頭の任務でスタンドプレーをしてしまい、絶賛謹慎中です。しかし、国際的な犯罪集団「トライブ」の動きを聞きつけ、上層部に内緒で活動を始めます。

 

「スティーブ・オースティンと似た匂いがする俳優だなぁ」とか思いながら観てたら、案の定彼と同じ格闘家上がりの俳優でした(笑)

 

アクションの力強さに関しては、オースティンのほうが上かなぁと感じました。彼のパンチは本当に重みがあって、観ていて気持ちいいですからね。

 

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ドミニク・パーセルも出てるんですけど、風貌がジャケ絵と違いすぎて、最初気づきませんでした。

 

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だって、ジャケ絵のパーセルこれですよ。どう考えても気づかないでしょ(笑)

 

今作のパーセルは、寡黙な協力者という立ち位置でしたね。見た目はただの不審者ですが。

 

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主人公の同僚役で、ヴィニー・ジョーンズも主演。

 

冒頭では主人公のような描かれ方をするのですが、すぐに退場してしまいます。今作唯一の残念なところは、彼の退場が早すぎるということですかねぇ。

 

アクションがもっさりしてたり、武装集団サイドも人質サイドもお互いの監視が甘すぎたりするんですけど、そのようなところがいかにもB級っていう感じで本当に愛おしい作品です。

 

前述の通り今作は伏線もあるので、もっと評価上がってもいいと思うんですけどねぇ。アクションが冷遇される風潮には、何度も言ってますが本当に腹立たしい限りです。

 

それでは、また。

 

『ドラキュラ』(2018-2-4)

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タイトル:『ドラキュラ』

公開:1992年

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:ゲイリー・オールドマン

        ウィノナ・ライダー

        キアヌ・リーブス

        アンソニー・ホプキンス

 

オカルト系の話はほとんど観ないんでしけど、主役がゲイリー・オールドマンで、他のキャストも豪華だったので観て観ました。

 

やっぱりオカルト系は合わないな〜って再確認したんですけど、豪華キャストの演技を堪能できたので良かったです。

 

ストーリーとしては、ひょんなことから永遠の命を受けたドラキュラ伯爵が、時を超えて愛する人を探し求める…みたいな感じです。

 

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こちらが1897年現在に生きるドラキュラ伯爵。永遠の命こそ授かっているものの、風貌は見るも無惨な姿になっています。

 

狂気染みた演技に定評がありまくるゲイリー・オールドマンが、このような特殊メイクをすると、その狂気に磨きがかかりますね。めちゃくちゃ怖いです。

 

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伯爵の屋敷に仕えることになったキアヌ・リーブス演じるジョナサンも、伯爵のあまりの奇怪な言動に怯えっぱなしで、見ていて不憫でした(笑)

 

しかし、キアヌ・リーブスはホントかっこいいですねぇ。今作で彼が演じた役柄もザ・好青年という感じで、彼の雰囲気にぴったりでした。

 

そんなキアヌの恋人役のミナを演じたのが…

 

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ウィノナ・ライダーです。彼女も美人ですよね。

 

今作では、このミナがドラキュラ伯爵と密接な関わりを持ってきます。終始置いてけぼりのジョナサンが、少々可哀想でした。

 

すでに十分豪華キャストなんですが、物語が後半に進むと…

 

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アンソニー・ホプキンスまで出てきます。彼の役柄は、長年ドラキュラ退治を目論んできた医者です。

 

彼もまた、見せ場こそ少ないですが、ゲイリー・オールドマンに勝るとも劣らない迫真の演技を披露してくれます。

 

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オカルト系の話なんで、途中話についていけないところがあって、若干退屈だったのは否めませんでしたねぇ。

 

ただ、それはある程度わかってたことなので、純粋にキャストの魅力を楽しもうと割り切りました(笑)

 

そういえば、モニカ・ベルッチも端役でしたが出演していましたね。

 

まぁオカルト系が苦手な方は、ストーリーというより豪華キャストを楽しめばいいんじゃないかという作品でした。

 

それでは、また。

 

 

『コンテンダー』(2018-2-3)

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タイトル:『コンテンダー』

公開:2015年

監督:オースティン・スターク

出演:ニコラス・ケイジ

        ピーター・フォンダ

        コニー・ニールセン

 

コメディ作品でもないのに、声出して笑うシーンがいくつもあるという、稀有な作品でした。

 

シリアスな政治系のはずなのに、Filmarksの評価が2.3とかだったのは、主人公がクズすぎるっていうのが大いに関係してると思いますね。

 

もしかしたら、この作品の主人公は、自分史上最も感情移入できない主人公だったかもしれません(笑)

 

以下、詳しいレビューを書いていきますが、都合上ネタバレを含みます。サスペンスとかではないので、厳密に言うとネタバレではないと思いますが、まっさらな気持ちでこの作品を観たいという方は、以下の部分はお読みにならないことをオススメします。

 

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さて、こちらがニコラス・ケイジ演じる主人公(ちなみに吹替は大塚明夫ではありませんでした。そのことにかなり違和感があり、いかに今まで大塚明夫ニコラスに慣れていたかということを再確認しました)。

 

彼は政治家なのですが、メキシコ湾で起こった大規模な原油流出事故についての演説が話題を呼び、一躍時の人となります。彼はこれをきっかけに上院議員選挙に臨もうとするのですが…

 

トレーナーの女性との浮気が世間にバレてしまい、ヒーロー的扱いから一変、大バッシングを受けます。

 

…正直、この時点で既に主人公には幻滅していたのですが、ここから彼の再起をかけた挑戦が始まったりするのであれば、まだ許せました。しかし…

 

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なんと彼は、懲りずに今度は仕事仲間の女性(画像)と再度浮気をしてしまうのです。しかも彼女自身も、夫と2人の子どもがいます。

 

途中、まるで純愛を描いたラブストーリーのような演出があるのですが、「いやいや、お前ら2人とも家庭があるだろ!」というツッコミを入れずにはいられませんでした(笑)

 

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既にクズの中のクズみたいな主人公ですが、彼の性格の悪さはとどまることを知りません。

 

何も悪くない奥さん(画像、もちろん浮気もしていません)に対して、あろうことか「お前が悪いんだ」とでも言わんばかりに逆ギレするのです。

 

当初、夫に2回も浮気されたにも関わらず、奥さんは夫とやり直そうと考えていました。しかし、主人公が前述の通り逆ギレしたので、やむなく離婚の手続きを始めます(至極当然です)。

 

ようやく考えを改めた主人公は、妻が待つ自宅に車で帰るのですが、いつもは開く駐車場の門が開きません(妻が意図的に電源を切っていたのかどうかは、劇中の描写では判断しかねました)。

 

ここで何を血迷ったか主人公、なんとアクセル全開で門に強制突入し、衝撃で気絶します。妻の呼びかけで目覚めたとき、「一体何が起こったんだ?」とでも言わんばかりの表情で、声を出して笑いました。いやいや、全部お前のせいだろ(笑)

 

とことん主人公がクズな今作ですが、なんと最終的には奥さんとヨリを戻し、政界にも復活するんですよね〜。奥さんいい人すぎる…

 

冒頭で述べたように世間的な評価はかなり低めですが、「どんなスキャンダルを起こしても、時が経てば世間は忘れる」という皮肉がテーマの一つになっており、メッセージ性はあるんじゃないかな〜とは思います。

 

繰り返しますが主人公がクズすぎるせいで、そのメッセージ性はだいぶ薄まってますけどね(笑)

 

それでは、また。

 

『リベンジ・リスト』(2018-2-1)

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タイトル:『リベンジ・リスト』

公開:2016年

監督:チャック・ラッセル

出演:ジョン・トラボルタ

        クリストファー・メローニ

 

ジョン・トラボルタ主演の復讐劇。主人公のキャラがちょっと弱いかなぁ〜っていう感じなんですけど、トラボルタが銃ぶっ放してるのが拝めただけで満足です。

 

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トラボルタ演じる主人公は、自分の目の前で妻が殺されたことをきっかけに、復讐を誓います。

 

妻を失ったことに対する悲しみと、妻の命を奪った者に対する怒りとを終始あらわにしているところはさすがだったんですけど、もう少しパンチが欲しかったですね。

 

彼が強いということはわかるんですが、せっかくの復讐劇なので、あっさり殺さずに敵をいたぶる場面とかが観たかったです。個人的にトラボルタは悪役が似合うと思っているので、善玉ポジションながら凶悪性も備えることができる復讐劇では、悪の側面も強調してほしかったです。

 

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画像右は、主人公の相棒デニスを演じたクリストファー・メローニ。この男、めちゃくちゃ強いです。

 

主人公は最初、「復讐は一人でやる」と言っていたのですが、デニスはそんな彼の意見を無視して復讐劇に手を貸すことにします。

 

正直、主人公より目立ってるんじゃないか?っていうぐらい見せ場が多いです(笑)何度も主人公の窮地を救っていますし、彼1人で3人を相手に大立ち回りもしましたし。

 

主人公のキャラが弱いのに、相棒が強すぎるので、ちょっとブレてしまった部分は否めませんね。

 

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復讐劇なのに主人公の凶悪性が足りない、という部分はありますが、トラボルタががっつり主役をやっているだけで個人的には満足のいく作品でした。

 

終始シリアスな雰囲気の中で話が進んでいくのですが、ところどころにクスッと笑える場面が散りばめられているのも良かったです。

 

そういえば、森田順平トラボルタを初めて観ましたが、結構いけますね。やっぱり鈴置洋孝には敵いませんが。

 

それでは、また。 

 

『サバイバー』(2018-1-31)

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タイトル:『サバイバー』

公開:2015年

監督:ジェームズ・マクティーグ

出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ

        ピアース・ブロスナン

 

バイオハザード』シリーズなど戦闘力の高いキャラが似合うミラ・ジョヴォヴィッチが知的な外交官、『007』シリーズなど紳士が似合うピアース・ブロスナンが冷酷な殺し屋を演じた作品。

 

両者ともに今までのイメージとは違う役柄を演じていましたが、どちらも新鮮で良かったですね。ブロスナンの悪役はあまり評判良くなかったですけど、僕は好きですね。

 

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ミラ演じる主人公は、職務に忠実で正義感の強い外交官。ある日、ビザの申請を求めてきた医師に不自然さを感じ、その人物を追求していくのですが、それが原因でテロリストに関わることになり…

 

前述の通りミラは外交官を演じているので、戦闘力はほぼありません。実際、敵に襲われた場面でも、一般人らしく切り抜けています。そういった点では、作品全体で設定が統一されていて良かったです。まぁ、僕は映画はリアリティより娯楽派なので、バリバリに強い外交官っていうのでも良かったですけどね(笑)

 

今作にもそのようなシーンがあるのですが、一般人が、隙をついて油断した玄人に一矢報いるのっていいですよね。

 

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こちらはピアース・ブロスナン演じる殺し屋。通称は「時計屋」です。

 

最初の殺しで主人公を取り逃がしてしまい、そこから主人公を殺そうと追撃が始まります。

 

爽やかな微笑みで女性を虜にするブロスナンですが、今作では一切笑いません(笑)ただただ主人公を殺すことに徹し、性格も冷酷そのものです。

 

吹替はお馴染みの田中秀幸ですが、悪役でも合いますねぇ。

 

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ミラのアクションを期待して観ると肩透かしを食らうかもしれませんが、そのぶん見応えのある逃避行を拝ませてくれるので、全体的には大満足の作品だと思います。

 

ブロスナンも顔見せ程度の悪役ということでは決してなく、がっつり出演していますし。

 

続編があったら、是非観たいですね。

 

それでは。