『エージェント・ハミルトン 〜ベイルート救出大作戦〜』(2018-1-30)
タイトル:『エージェント・ハミルトン
〜ベイルート救出大作戦〜』
公開:2012年
監督:トビアス・ファルク
出演:ミカエル・パーシュブラント
サバ・ムバラク
先日観た『エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男』の続編。主演も前作と同じくミカエル・パーシュブラント。
どうでもいいことなんですけど、今作の邦題、「〜ベイルート救出大作戦〜」ってなってるのと「〜ベイルート救出作戦〜」ってなってるやつがあるんですが、どっちが正しいんですかね。「大作戦」だとコメディっぽいですが、Filmarksさんに依拠して本ブログではそちらを採用しました。コメディ要素は皆無の作品ですけどね(笑)
う〜ん、やっぱり主人公がキーファー・サザーランドに見えて仕方ないですね(笑)
今作での主人公は、誘拐された名づけ娘を助け出すために奮闘します。相変わらずいかなるときもクールで、ベテランの貫禄を醸し出してましたね。
今作は話の中にイスラム教徒が出てくるんですけど、宗教って何なんですかね。各自が自分の心の拠り所にすがるのは自由だと思うんですけど、それを他人に強制したり、あろうことかそれで暴力に訴えるなんて、神も絶対望んでないと思うんですよねぇ。なんというか、人間って愚かだなぁと感じました。
こちらは拷問を受ける主人公。さすがは優秀なエージェント、なんと20時間の水攻めにも耐え抜いたみたいです。
前半は若干退屈だったんですけど、潜入作戦を開始した後半は見応えがありましたね。やはり気配を消して1人ずつ敵を倒していく様はかっこいい…
ちなみにこのシリーズ、原作(?)は3部作らしいですが、映像化されたのは今作までみたいですね。いつか3作目を目にするときも来るのでしょうか。
それでは。
『エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男』(2018-1-28)
タイトル:『エージェント・ハミルトン
祖国を愛した男』
公開:2012年
監督:キャスリン・ウィンドフェルト
出演:ミカエル・パーシュブラント
サバ・ムバラク
スウェーデン発のスパイアクション。北欧の映画はなかなか観ないので、貴重な体験ができました。
こちらがスウェーデンの諜報部員である主人公。スパイアクションと言っても、007のような華やかさはなく、淡々と仕事をこなしていく感じでしたね。
主人公を演じたミカエル・パーシュブラント、顔立ちがキーファー・サザーランドに似ているので、終始それが気になってしまいました(笑)
と言っても、24のジャック・バウアーのような慌ただしさはないんですけどね。繰り返しになりますが、あまり表情を変えずに任務に挑みます。
そういえば、創作物での「夢オチ」って、あまり褒められたものではありませんよね。僕も夢オチは好きではありません。ただ、今作に関しては、「これって夢オチだよね?…え、さすがに夢オチだよね?…え、現実なの?(ドン引き)」というシーンがあります(笑)
前述の通りリアル路線を追求した作品なので、007シリーズのような華やかさが好きな人にはちょっと合わないかなぁと思います。それとは対照的に、リアリティ溢れるスパイモノが好きな人は、かなり楽しめるはずです。
近日続編を観るので、そちらも楽しみです。
それでは。
『ワイルドカード』(2018-1-27)
タイトル:『ワイルドカード』
公開:2014年
監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム
マイケル・アンガラノ
『エクスペンダブルズ2』のサイモン・ウェストが監督を務めたジェイソン・ステイサム主演作品。
バート・レイノルズ主演の『ビッグ・ヒート』という作品のリメイクらしいです。
今作の主人公ニックはラスベガスに生きる男で、ギャンブルに興じるステイサムが拝めます。
ステイサムといえば肉体はもちろん精神的にも強いキャラクターを演じることがほとんどですが、今作のニックは精神的に弱い部分があるので、そのあたりが新鮮でしたね。
もう一つ今作が他のステイサム作品と一線を画しているところは、アクションシーンが少ないというところです。
ただ、その数少ないアクションシーンが、スローモーションを多用することで強調されているので、かなり印象的なんですよね。
しかも、ステイサムの格闘といえば割と淡々とこなすイメージがあるのですが、今作の格闘はスマートながらも憎しみが存分に込められているので、そこらへんも新鮮でしたね。
この前観たジュリアーノ・ジェンマの『カリフォルニア〜ジェンマの復讐の用心棒』ではないですが、今作の主人公は銃を使わないという信念があり、スプーンや灰皿といったその辺にあるものを利用して戦うのもかっこよかったです。
世間的な評価は若干低めですが、人間的な弱さもさらけ出す主人公の描写が魅力的だったので、僕はステイサム作品の中でも好きな方の部類に入りますね、この作品は。
それでは、また。
『地下室のメロディー』(2018-1-26)
タイトル:『地下室のメロディー』
公開:1963年
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
出演:アラン・ドロン
1963年の作品なので、カラーだろうなぁと思っていたら、まさかの白黒でした…なんていうことはどうでもいいぐらい、観終わった後の余韻がすごいです(笑)
刑務所を出たばかりのシャルル(上記画像、服役理由は強盗)は、残りの人生を優雅に暮らすために、10億フランという大金を狙って最後の強盗計画を練ります。
こちらは、その強盗計画に誘われたフランシス。シャルルは、フランシスと共に10億フランを手に入れようとします(実際にはフランシスの義兄も計画に参加するのですが、役割の重要性で言うとほぼシャルルとフランシスの2人の計画です)。
アラン・ドロンといえば寡黙でクールな役柄でお馴染みですが、今作で彼が演じたフランシスは、27歳なのに働きもせず親のスネをかじって生活するクズ野郎です(笑)
それでも、ちょっと身なりを整えるだけで一流の紳士に様変わりするのは、さすがアラン・ドロンという感じですね。
ちなみに今作、フランシスが通気口の中を這っている最中に懐中電灯をつけるというシーンがあるのですが…
『ダイ・ハード』で、マクレーンが通気口の中でライターをつけるこのシーンは、もしかして『地下室のメロディー』のオマージュなのでしょうか?ちょっと気になります。
そして今作、劇中のあらゆる場面でテーマ曲が流れるのですが、その曲が誰しもが一度は耳にしたことのある曲なので、「この作品が元だったのか!」と感動しました(笑)
今作は、「2人の男が強盗を企む話」と言ってしまえばそれまでなのですが、なんとも強烈な印象を残すお話でしたね。ネタバレになるのではっきり言えませんが、気になった方は是非ご自身の目でご覧になってください(笑)
それでは。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『ミッドナイトクロス』(2018-1-25)
タイトル:『キャッチ・ミー・イフ・ユ
ー・キャン』
公開:2002年
出演:レオナルド・ディカプリオ
「捕まえれるもんなら捕まえてみろ」っていうタイトルとジャケ絵から、コメディタッチの作品なのかなぁとか思ってたんですが、全くそんなことはなかったです。
ジャンルもコメディになってるんですが、事実に基づいたヒューマンドラマっていうジャンルのほうがぴったりだと思います。
こちらは主人公を演じたレオナルド・ディカプリオ。本当に爽やかですね。
この主人公、パイロット・医師・弁護士に成り済まし、それらの職業に従事する傍ら小切手の偽造もするというとんでもない詐欺師なんですが、そうなった経緯が切ないんですよね…
主人公はずっと裕福な家庭で育っており、両親からも愛されていたんです。しかし、父親の仕事が上手くいかなくなり、家庭が崩壊。何とかして以前の暮らしを取り戻そうとして、主人公は前述のような行動をとるわけです。
こちらは主人公の父親を演じたクリストファー・ウォーケン。これ以上ないぐらい幸せな状態・人生のドン底の状態という明暗を一つの作品の中で見事に演じ切っていました。やはり名優ですね。
こちらは主人公を追いかけるFBI捜査官を演じたトム・ハンクス。
主人公を追いかける立場ですが、非常に人情があり、プロとして主人公の逮捕に全力を尽くすものの、まだ若い主人公の人生のことも気にかけているんですよね。
今作の魅力は、何といっても主人公と捜査官の関係性ですね。最初はただ追う者と追われる者というだけの関係性なんですが、徐々にお互いがお互いの生き方ということについても考えていくようになるんですよね。
本日2作目は…
タイトル:『ミッドナイトクロス』
公開:1981年
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ジョン・トラボルタ
デニス・フランツ
ずっと観たかった作品なので、観れて良かったです。つい先日『アンタッチャブル』を観たばかりですが、それとはまた違う良さがありました。ブライアン・デ・パルマすごいですね。
今作でトラボルタが演じる主人公は、映画の音響効果を担当しているジャックです(若いだけあって細いですね)。
ある日、ジャックが人気のない山道で自然の音を録音していると、道を走っていた車が突然川に転落するのを見つけます。慌てて川に飛び込んだジャックは、何とかして中にいた女性を助けるのですが、残念ながら運転手は助けられませんでした。
その後、亡くなった運転手が次の大統領候補だった知事であるということを知った主人公は、これがただの事故ではないと考えます。自身が録音したテープを聴いてみると、案の定不自然な音が入っており、かくして彼は事故の裏に隠れた真実を探求することになるのです。
今作の主人公は音響のプロフェッショナルとして映画製作に携わっているのですが、その技術を駆使して真相に迫ろうとするのが観ていて面白かったですね。
「真相を知るまでは諦めない」といった姿勢で様々な活動をするのですが、決して無鉄砲なわけではなく、冷静さも兼ね備えている点も良かったです。
こちらはナンシー・アレンが演じた、前述の事故で主人公に助けられたサリーです。
彼女は助けてもらったということで主人公と親しくなり、彼と共に事故の真相に迫ることになるのですが、彼女自身もちょっとした秘密があり…
この画像だとわかりにくいんですが、左に立っている男性は…
『ダイ・ハード2』のロレンゾ署長役で有名なデニス・フランツです。今作ではまだ髪の毛がありました(笑)
悪役に定評のあるジョン・リスゴーも、やはり悪役で出演しています。
サスペンスと恋愛が混ざったような作品なんですが、そんな括りでまとめてしまうのはちょっと違うような、余韻のある終わり方が魅力の作品でした。
それでは、また。
『ジャッジ 裁かれる判事』ほか(2018-1-24)
タイトル:『ジャッジ 裁かれる判事』
公開:2014年
監督:デヴィッド・ドブキン
出演:ロバート・ダウニー・Jr
ロバート・ダウニー・Jr、ロバート・デュヴァルのWロバートが親子を演じた作品。
最初、「法廷モノで2時間半かぁ。観るの疲れそうだな」とか思ってたんですけど、主人公と周りの人間との関係性(主に父親)に重きが置かれているので、すんなり観れました。とはいうものの、法廷のシーンもしっかり描かれているので、肩透かしを食らうということはないと思います。
こちらはロバート・ダウニー・Jr演じる主人公。敏腕弁護士として活躍しているのですが、劇中で「倫理観の欠けた弁護士」と揶揄されることからもわかるように、正直印象は良くありません。
ダウニーって、「正論を言っているのは間違いないんだけど、あまりにも自信過剰&上から目線の語り口をするために、どこか嫌味な奴」っていうキャラが最高に似合いますよね(笑)
本作の主人公もその典型で、弁護士としての仕事ぶりは一流ですが、人間関係は最悪です。奥さんとは離婚の危機に瀕しており、父親とも疎遠になっています。そんな折、母親が亡くなったという知らせを受け、葬式に出るために久方ぶりの帰郷をするのですが…
当然葬式には不仲の父親(ベテランの判事)も出席しており、案の定主人公と父親は険悪なムードに。
葬式が終わるや否や即座に故郷を後にする主人公でしたが、そこへ「父親が轢き逃げの容疑で逮捕されたぞ」という連絡が。主人公は再度帰郷し、実の父親の弁護を担当することを決意するのですが…
主人公と父親との親子関係に重きが置かれている今作ですが、主人公の兄弟や元恋人との関係も描かれているのがいいですよね。前述の通り、法廷のシーンもしっかりしていますし。
ちなみに主人公のお兄さんを演じたのは、『フルメタル・ジャケット』で強烈な印象を残したヴィンセント・ドノフリオです。今作では、すっかり常識人といった立ち位置でした(笑)
『アルマゲドン』のビリー・ボブ・ソーントンも、敏腕弁護士として出演しています。
今作でロバート・デュヴァルがアカデミー助演男優賞にノミネートされましたが、残念ながら受賞には至りませんでした。
今日はこの作品を観る前に、卒業論文の口頭試問を行なってきたのですが、まぁ疲れました。色々突っ込まれたので、本当に卒業できるか不安にさせられました(笑)
それでは、また。
『カリフォルニア〜ジェンマの復讐の用心棒』、『アンタッチャブル』(2018-1-23)
タイトル:『カリフォルニア〜ジェンマ
の復讐の用心棒』
公開:1977年
監督:ミケーレ・ルーポ
出演:ジュリアーノ・ジェンマ
ウィリアム・バーガー
マカロニ・ウエスタンのスター、ジュリアーノ・ジェンマ主演の作品。彼の作品は久しぶりに観たんですけど、やっぱりかっこいいですね。
そういえば彼の作品って、邦題にやたら「用心棒」のワードが入りますよね。『南から来た用心棒』や『さいはての用心棒』みたいな。
今作で彼が演じた主人公は南軍として戦争に参加した直後の人物なんですが、戦争に参加したことをあまり誇りには思っていないようです。
そういった背景が関係しているのかもしれませんが、今作の主人公は、何と銃をほとんど使わないのです。これはマカロニ・ウエスタンとしてはかなり異色の作品だと思います。
こちらは今作のヒロイン。なかなかの美人ですねぇ。彼女はひょんなことから主人公を好きになり、主人公もまんざらではないような態度を見せていい雰囲気になるのですが、不運なことに悪党一味の人質として連れ去られてしまいます。
主人公が彼女を助けに行くというところが終盤のシーンになるのですが果たして結末は…
「銃を使わないなら魅力が半減するのでは…」と思った人も多いかもしれませんが、個人的には銃を使わない今作も十分に楽しめました。その要因として、ジュリアーノ・ジェンマだからというのが挙げられると思います。というのも、彼が演じるキャラクターは、早撃ちだけじゃなくてスタイリッシュな動きも魅せてくれることが多いんですよね。銃を普通に使う他の作品でも、彼は銃だけに頼らず多彩なアクションを披露してくれるので、観ていて楽しいんです。それが、銃をほとんど使わないのに今作が十分楽しめる要因だと思います。
そして本日2作目は…
タイトル:『アンタッチャブル』
公開:1987年
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ケビン・コスナー
ビリー・ドラゴ
悪名高き実在のギャング、アル・カポネの逮捕に尽力する捜査官達の活躍を描いた作品。
時は禁酒法時代のシカゴ。ケビン・コスナー演じる主人公は、カポネ逮捕のために財務省から派遣された捜査官です。
正義漢の強い人物で、最初に掴んだ情報を元にガサ入れを行うのですが、酒が入っていると思った箱に入っていたのはただの傘(上記画像)。とんだ恥を晒して途方に暮れる主人公の前に…
ショーン・コネリー演じるベテラン巡査のマローンが偶然現れます。マローンの実力を本物だと感じた主人公は、カポネの逮捕に協力するようマローンに協力を要請します。
最初は加齢を理由に協力を渋っていたマローンでしたが、主人公の熱意に負け、協力を受諾。主人公に「地元の警察はすべてカポネの息がかかっているから、本当に信頼できる仲間と少数精鋭で活動する必要がある」という助言をします。
こうして主人公のカポネ逮捕計画が幕を開けるのです。
こたらはアンディ・ガルシア。銃の腕前と度胸を買われ、主人公の仲間となります。
終盤までこれといった見せ場はないのですが、終盤のシーンで主人公を凌ぐ活躍を見せたのが印象的でした。
ケビン・コスナーとともに、アンディ・ガルシアは今作で名を馳せます。
こちらはアル・カポネを演じたロバート・デ・ニーロ。「なんかいつもと雰囲気が違うなぁ」と思っていたら、カポネの風貌に似せるために、頭髪を刈り込んだみたいですね。
デ・ニーロのギャングの演技は、本当に安定感がありますよね。彼に一番似合う役は、ギャングの親玉だと思います。
こちらはカポネの手下で、殺し屋的存在を演じたビリー・ドラゴ。ケビン・コスナーやアンディ・ガルシアの出世作になった今作ですが、彼も今作で有名になったそうです。
以前他の作品で見たので僕も覚えていましたが、確かに今作での彼は強烈な印象を残していましたね。凶悪で憎々しい殺し屋を見事に演じていました。この目がいいですよね。
ちなみに今作、『ダイ・ハード2』等のドン・ハーヴェイも出ているみたいなのですが、全く気づきませんでした。かなりの脇役だったと思います(笑)
今作は約30年前の作品ですが、いい映画というものはいつ観ても色褪せないものですね。
それでは。