『欲望のバージニア』ほか(2017-12-23)
昨日までの旅行の疲れで、起きたのは12時過ぎ。食事等を済ませ、録画しておいた『欲望のバージニア』を鑑賞。というわけで、以下で感想を…
タイトル:『欲望のバージニア』
公開:2012年
監督:ジョン・ヒルコート
出演:シャイア・ラブーフ
大まかな内容は、禁酒法時代のアメリカを舞台に、蒸留酒を密造して売りさばく三兄弟を描くというものです。ちなみに、実話に基づいた物語らしいです。
三兄弟の三男ジャックを演じたのは、シャイア・ラブーフ。今作は、彼が主人公(一部語り手)です。彼って、実力が伴っていないのに調子に乗って、結局失敗する頼りないキャラが似合いますよね。今作の彼はまさにそんなキャラで、何回失敗するんだよ!ってツッコミたくなるシーンもいくつかありました(笑)そこが彼の魅力だったりするんですよね。
ちなみに、本編とは関係ないんですけど、シャイア・ラブーフってヤクルトのバレンティンに似てません?(笑)
こちらは次男のハワード。一人で突っ走りがちなジャックを諫めることが多いですね。次に紹介する長男やジャックほど個性がなく、若干影が薄かったかも…
こちらは、トム・ハーディが演じた長男のフランクリン。この画像からもわかるように、ハードボイルド全開です。男は黙って態度で魅せる。真似したいものですね。
髪の毛をびっちり固めて、眉も剃ってる何とも個性的な風貌をした彼は、なんとガイ・ピアースです。今作の彼はヒールなのですが、とにかく憎らしい。これでもかというぐらい三兄弟を煽ってきます(笑)
これまた本編とは関係ないんですが、ガイ・ピアースと阪神の江越って似てません?(笑)
すでに十分豪華キャストなんですが、ゲイリー・オールドマンまで出てくるという贅沢さ。今作でもさすがの存在感を示していたのですが、ちょっと使い方がもったいなかったですね。ここに豪華キャスト故の弊害が出てしまってたような気がします。
ゲイリー・オールドマンの使い方が若干気になったものの、全体的には満足のいく内容でした。個人的に、禁酒法時代のアメリカに焦点を当てた作品を観ていない(たぶん)ので、その点も新鮮で面白かったです。…やっぱりゲイリー・オールドマンの出番もっと増やしてほしかった(笑)
今日は、旅行中から読み始めていた桜庭一樹氏の『荒野』も読了。
少女の心情描写に定評のある桜庭氏が、その実力を遺憾なく発揮してましたね。男である僕ですら、主人公の心の動きがすんなり入ってきました(笑)
あと、主人公の家庭環境がかなり特殊でも、それをあたかも普通のように見せるというのも桜庭さんの魅力だと思うんですよねぇ。世俗から逸脱してるようだけど実は俗っぽい、でもちょっとだけ非日常…みたいな。その非日常も、俗っぽさがあるからすんなり受け入れられるんですよね。今作は、後半がちょっと俗っぽすぎる気がしたんですけど、全体的には桜庭さんらしさ溢れる読み応えのある作品だったと思います。
今日はこんな感じですかね。