Royの洋画鑑賞日記

鑑賞した洋画の感想を載せてます。

『コンテンダー』(2018-2-3)

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タイトル:『コンテンダー』

公開:2015年

監督:オースティン・スターク

出演:ニコラス・ケイジ

        ピーター・フォンダ

        コニー・ニールセン

 

コメディ作品でもないのに、声出して笑うシーンがいくつもあるという、稀有な作品でした。

 

シリアスな政治系のはずなのに、Filmarksの評価が2.3とかだったのは、主人公がクズすぎるっていうのが大いに関係してると思いますね。

 

もしかしたら、この作品の主人公は、自分史上最も感情移入できない主人公だったかもしれません(笑)

 

以下、詳しいレビューを書いていきますが、都合上ネタバレを含みます。サスペンスとかではないので、厳密に言うとネタバレではないと思いますが、まっさらな気持ちでこの作品を観たいという方は、以下の部分はお読みにならないことをオススメします。

 

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さて、こちらがニコラス・ケイジ演じる主人公(ちなみに吹替は大塚明夫ではありませんでした。そのことにかなり違和感があり、いかに今まで大塚明夫ニコラスに慣れていたかということを再確認しました)。

 

彼は政治家なのですが、メキシコ湾で起こった大規模な原油流出事故についての演説が話題を呼び、一躍時の人となります。彼はこれをきっかけに上院議員選挙に臨もうとするのですが…

 

トレーナーの女性との浮気が世間にバレてしまい、ヒーロー的扱いから一変、大バッシングを受けます。

 

…正直、この時点で既に主人公には幻滅していたのですが、ここから彼の再起をかけた挑戦が始まったりするのであれば、まだ許せました。しかし…

 

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なんと彼は、懲りずに今度は仕事仲間の女性(画像)と再度浮気をしてしまうのです。しかも彼女自身も、夫と2人の子どもがいます。

 

途中、まるで純愛を描いたラブストーリーのような演出があるのですが、「いやいや、お前ら2人とも家庭があるだろ!」というツッコミを入れずにはいられませんでした(笑)

 

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既にクズの中のクズみたいな主人公ですが、彼の性格の悪さはとどまることを知りません。

 

何も悪くない奥さん(画像、もちろん浮気もしていません)に対して、あろうことか「お前が悪いんだ」とでも言わんばかりに逆ギレするのです。

 

当初、夫に2回も浮気されたにも関わらず、奥さんは夫とやり直そうと考えていました。しかし、主人公が前述の通り逆ギレしたので、やむなく離婚の手続きを始めます(至極当然です)。

 

ようやく考えを改めた主人公は、妻が待つ自宅に車で帰るのですが、いつもは開く駐車場の門が開きません(妻が意図的に電源を切っていたのかどうかは、劇中の描写では判断しかねました)。

 

ここで何を血迷ったか主人公、なんとアクセル全開で門に強制突入し、衝撃で気絶します。妻の呼びかけで目覚めたとき、「一体何が起こったんだ?」とでも言わんばかりの表情で、声を出して笑いました。いやいや、全部お前のせいだろ(笑)

 

とことん主人公がクズな今作ですが、なんと最終的には奥さんとヨリを戻し、政界にも復活するんですよね〜。奥さんいい人すぎる…

 

冒頭で述べたように世間的な評価はかなり低めですが、「どんなスキャンダルを起こしても、時が経てば世間は忘れる」という皮肉がテーマの一つになっており、メッセージ性はあるんじゃないかな〜とは思います。

 

繰り返しますが主人公がクズすぎるせいで、そのメッセージ性はだいぶ薄まってますけどね(笑)

 

それでは、また。