『カウントダウン・トゥ・デス』、『炎のメモリアル』(2018-2-19)
タイトル:『カウントダウン・トゥ・デ
ス』
公開:2016年
監督:ジョン・ストックウェル
出演:ドルフ・ジグラー
キャサリン・イザベル
グレン・ジェイコブズ
プロレスラー、ドルフ・ジグラー主演のアクション。レスラーだけあって、アクションシーンの重量感はさすがでしたね。見ていて気持ちいいです。
ネタバレになるんではっきりとは言えないんですけど、ある意味斬新なストーリー展開も、これまでに見たことないようなもので良かったです。
ジグラー演じる主人公は、ザ・はみ出し者という感じの、やり方が危険すぎる警察官。
あまりにも暴力的な捜査の仕方をするため、上層部からは目をつけられまくってます。
最初はただの暴力刑事かと思ったんですが、彼がそのようになった経緯もきちんと明かされるので、その辺りも納得できました。
こちらは今作のヒロインであり、主人公の同僚を演じたキャサリン・イザベル。
彼女は規則を無視した捜査を行う主人公を、始めのうちこそ目の敵にするのですが、徐々に彼に協力していくようになります。彼女も、主人公に負けず劣らずの勝気な性格をしており、そこも魅力的でした。
こちらは主人公の上司を演じたグレン・ジェイコブズ。この風貌で大体察しがつきましたが、彼もプロレスラーみたいです。
スティーブ・オースティンもそうですけど、レスラーの人って、一定の演技力も備えているのがすごいですよね。
ラストシーンで、同じくプロレスラーで俳優としても活躍しているジョン・シナ(『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』、『12ラウンド』は面白かったです)がカメオ出演してるみたいなレビューがあったんですが、よくわかりませんでした(笑)
アクション映画好きの僕としては、大満足の作品でした。
本日はもう1本鑑賞。
タイトル:『炎のメモリアル』
公開:2004年
監督:ジェイ・ラッセル
出演:ホアキン・フェニックス
モリス・チェスナット
語彙力がないので陳腐な表現しかできませんが、ただただ感動しました。
命懸けで職務を遂行する消防士たちの生き様を、彼らの家庭での様子も含めて描かれています。
今作の主人公は、ホアキン・フェニックス演じるジャック。彼って、1回観たら忘れられない強烈な顔してますよね(笑)
今作の構成は、現在進行形で火災現場での救助活動を行うジャックと、彼が新人時代から現在に至るまでの過程とを交互に描くというもの。
もうね、この構成が見事すぎました。最初はジャックの人物像が全く見えないんですが、彼の人となりが徐々にわかってくるにつれて、どんどん彼に感情移入するんですよね。
またその際、単に消防士としての成長っぷりを描くだけでなく、彼が家庭を持っていく様も同時に描かれるんですよ。これがたまらないですね…。
ジャックの上司役として、ジョン・トラボルタも出演。普段は部下たちとふざけ合っているような人物なのですが、部下たちが喧嘩を始めると途端に厳しく叱り、しっかりと統率するような良き上司です。
やっぱりトラボルタは名優ですよね。個人的に彼は悪役こそ似合うと思ってますが、善人の役もきっちりこなせるのがすごいですよね。ちなみに今作で彼を吹き替えたのは池田秀一でしたが、正直合ってなかったです(笑)
他にも、ジャックの同僚役でロバート・パトリック、モリス・チェスナットも出演。この配役もまた渋くていいですね。
どれだけふざけ合っていたとしても、火災を知らせるベルが鳴ったその瞬間、即座に仕事モードに入る消防士達が、プロフェッショナルという感じでかっこよかったですね。
消防士を描いた作品としては、『バックドラフト』のほうが有名だとは思いますが、今作はそれに負けず劣らずの名作だと思います。
それでは、また。
『パリより愛をこめて』(2018-2-18)
タイトル:『パリより愛をこめて』
公開:2010年
監督:ピエール・モレル
出演:ジョン・トラボルタ
ジョナサン・リース=マイヤーズ
トラボルタがスタイリッシュに銃をブッ放していくのが、ただただ爽快。今回のトラボルタは悪役ではないですけど、アウトローなキャラクターなので、やっぱり彼ってそういうのが似合いますよね。
この監督、他に何撮ってるのかなぁと思って調べてみたら、『96時間』や『アルティメット』が出てきて、「あ、フランスのアクションのレジェンドじゃん…」ってなりました。どれも素晴らしい作品ですよね。
今作、一応の主人公はトラボルタではなくジョナサン・リース=マイヤーズ。役者名と同じリースというキャラクターを演じています。
彼のことは『奇跡のシンフォニー』で認識しましたが、今作のようなアクションにも出るんですね。
リース演じるリース(ややこしい)は、CIA見習いのような立場。いつか重大な任務に就くことを夢見て、地味な仕事を淡々とこなす毎日を送っています。ある日、ついに念願の重要な任務を命じられるのですが、その際に相棒と共に行動することを要求されます。その相棒というのが…
スキンヘッド&ヒゲ面の見るからにヤバそうな大男。ご存知ジョン・トラボルタ演じるワックスです。
ワックスは初対面のときから税関で大騒ぎを起こしており、リースを困らせます。
いや〜、嬉々とした表情で破天荒な振る舞いを繰り返すトラボルタ最高ですね。やっぱり彼はアウトローな役が似合います。
リースは、初めこそ胡散臭いワックスに不信感を抱くのですが、彼の戦闘能力の高さをすぐに見せつけられることになります。
2丁拳銃でバンバン弾をぶち撒けたり、派手なダイブをしたり、とにかくワックスのアクションがかっこいいです。銃撃戦だけでなく、肉弾戦にも強いので、観ていて飽きないですね。トラボルタほんとかっこいい…
バディモノとしても、破天荒タイプと堅実タイプのコンビということで、いわゆるベタなやつなんですけど、それがいいんですよねぇ。
最初は破天荒タイプに嫌悪感を示していた堅実タイプが、段々派手な振る舞いをするようになったり、破天荒タイプが堅実タイプのやり方を尊敬したり…そういう王道こそどの作品でも愛されますよね。
特に続編の話はないみたいですけど(僕の知る限りでは)、是非とも続編も観てみたい、そんな作品でした。
では、また。
『キング・コング』(2018-2-17)
タイトル:『キング・コング』
公開:1933年
監督:メリアン・C・クーパー
出演:フェイ・レイ
ブルース・キャボット
数年前からFilmarksというアプリで観た映画を記録しているのですが、それによると、今作は僕が今まで観てきた映画の中で最も古い作品です。
それも、これまでで最も古かったのが1946年の『荒野の決闘』なので、実に13年も更新したことになります。
1933年の作品なので、2018年を生きている僕が観たとき、怪物の動きに安っぽさを感じてしまうのは仕方のないことだと思います。ただ、公開当時はかなりの衝撃だったようで、「本当にこんな怪物がいるのか?」という電話まであったそうです。
確かに、CGに慣れきってしまった現代の人間が観ると、安っぽさと同時に妙な人間味を感じて、これはこれで良さがあるように思えるんですよね。
コングの動きが、中年のおっさんのそれのようで、何となく哀愁を感じたりします(笑)
ストーリーとしては、怪物映画を撮ることに定評のある映画監督が、自身が街でスカウトしたヒロインを連れて、キング・コングがいるという伝説がある島で映画の撮影をしようとするのだが…というもの。
その島には現地住民の部族が生活しており、部族と撮影クルーの遭遇が、物語を展開させていきます。
勝手に怪物はキング・コングしか出てこないと思っていたので、他にも怪物が出てきたときは驚きました。
序盤はコングに立ち向かう人間サイドに肩入れするんですけど、終盤にかけては、「そういえば、コングは何も悪くないんだよな。勝手に人間が入りこんできて、ワイワイ騒いでるだけだし」みたいな気持ちになって、攻撃されているコングを見ると切なくなります。
この手の作品ではお約束ですけど、人間って愚かですよねぇ。どう考えても手なずけることはできないような生物を、ビジネスのために生け捕りにしようとしますからね(笑)
今作をきっかけにあらゆる怪物映画が作られて、『キング・コング』に関しても続編やリメイクがたくさんあるみたいなので、そちらも機会があれば観ていきたいと思います。
それでは、また。
『DEMON デーモン』、『フラットライナーズ』(2018-2-15)
タイトル:『DEMON デーモン』
公開:2015年
監督:ダニエル・アルフレッドソン
出演:アンソニー・ホプキンス
ロックリン・マンロー
いや〜、確かに物足りなさを感じたのは事実だけど、妙なリアリティがあったところはもっと評価されてもいいと思いますけどね。
アメリカの田舎街の、陰鬱とした人間関係とかが巧みに演出されていたと思います。アメリカの田舎街のこと知らないですけど(笑)
ストーリーとしては、自身の故郷に久しぶりに帰ってきたリリアン(画像右)が、ブラックウェイという男から執拗な嫌がらせを受け、街の人間に助けを求めていくのだが…というもの。
リリアンを演じたジュリア・スタイルズは、マット・デーモン(今作の邦題がDEMON デーモンだけに…はい、超くだらないですね)の『ボーン』シリーズの常連ですよね。
ブラックウェイに怯えながらも、逃げずに立ち向かおうとする様を見事に演じていました。
そのリリアンに協力するレスターをアンソニー・ホプキンスが演じているのですが、彼の存在感というか、演技力はさすがですよねぇ。観る者を引きつけると言いますか、「こいつ只者ではないのでは?」と思わせる佇まいは圧巻です。
レスターと、彼と同じ職場で働くネイト(画像右)との関係性も良かったですね。レスターの亡くなった娘が、昔ネイトのベビーシッターをしていたということで、レスターはネイトを息子のように(ちょっと言い過ぎかもしれませんが)面倒を見ているんですよね。
口では厳しいことを言っているんですが、なんやかんや彼のことを気にかけているのが良いです。
そしてブラックウェイを演じたのはこの男、もはや善人を演じる作品を見つけるほうが難しいレイ・リオッタ。
成り上がりギャングにサイコな悪役、とにかく善玉とは正反対の役柄が最高に似合いますよね。今作でもさすがの悪役っぷりを披露してくれます。
ジョン・トラボルタも悪役が似合いますが、彼は善人の主人公を演じることもありますよね。でも、レイ・リオッタに関しては善人が似合わないと感じさせるぐらい、悪役が板についていると思います(笑)
スティーブン・セガールの『TRUE JUSTICE』シリーズでおなじみ、ロックリン・マンローもひっそり出演しています。
「盛り上がりに欠ける」というのが主な理由で評価が低めの今作ですが、アメリカの田舎の陰鬱さ、キャストの魅力が表現されているので楽しめましたね。
今日はもう1本、この作品を観ました。
タイトル:『フラットライナーズ』
公開:1990年
監督:ジョエル・シューマカー
出演:ケビン・ベーコン
ウィリアム・ボールドウィン
オリバー・プラット
簡単にストーリーを紹介すると、どうしても臨死体験をしたい医大生達が、自らの心肺を停止させて、そこから蘇生することを繰り返すというぶっ飛んだものです(笑)
確かに死後の世界に興味はありますが、そのまま死んでしまう確率が多分にあるのに、自らの心臓を止めようとは絶対思いませんね。
こちらは臨死体験の言い出しっぺで、最初の被験者であるネルソンを演じたキーファー・サザーランド。
今作の見どころの一つは、彼が徐々に狂っていくところですね。なんなら臨死体験をする前から若干浮世めいたキャラクターなのですが、死後の世界を体験することでさらに狂っていきます。
若い頃のロン毛ケビン・ベーコンかっこいいですねぇ。劇中では、主人公的ポジションで、主要キャストの中でも比較的まともな性格でした…あくまで比較的ですよ。
最初はちょっと違和感あったんですけど、大塚芳忠の吹き替えも良かったです。
ジュリア・ロバーツも出演。彼女も臨死体験をしたいと言い出します。どいつもこいつも狂ってますね(笑)
他にもオリバー・プラットが出てくるのですが、前述のキーファーを含め、全員全く今と変わってないですね。もちろん90年の作品なので全員若いのは若いですが、そのまま歳を重ねた感が伝わってきていいですね。
ホラー?オカルト?(違いや定義を詳しく知らないです)系の話はあまり好きではないんですよね。説明のつかないモノがどうも信じられないので…。そんな僕からしたら、今作も結末というか作品全体の設定はなんとなくモヤッとするものでした。まぁ、豪華キャストが楽しめたのでそれなりに満足です(笑)
では、また。
『マネーモンスター』(2018-2-14)
今日で22歳になりました、マックレーンです。なんかもうアレですね、20歳過ぎると、誕生日が来ても大して嬉しくないですよね(笑)
ごちうさのリゼと誕生日が同じであるということを心から光栄に思いつつ、記念すべき日に観た作品は…
タイトル:『マネーモンスター』
公開:2016年
監督:ジョディ・フォスター
出演:ジョージ・クルーニー
ジョディ・フォスターって役者としてだけでなく、監督としても一流ですね。ホントすごいです。
ジョージ・クルーニー演じる主人公は、売れっ子の司会者。株価について言及する番組の司会を務めており、達者なトークで人気を誇っているのですが…
自身が番組内で「ここの株は買って損はない」と言った企業の株価が暴落してしまい、その影響で大損をした男に恨みを買い、その男が収録に乗り込んできて番組をジャックします。
このとき、男が主人公の体に爆弾を巻き、「妙な真似をしたら起爆させる」と脅すのですが、その設定が上手いと思いました。その設定とは、「ボタンを押して起爆する」のではなく、「ボタンを離したら起爆する」というものです。
これにより、警察がスタジオにひっそり忍び込んで、隙を見つけて男を暗殺するということができなくなりました。そんなことをすれば、男の指の力が抜け、主人公は木っ端微塵になってしまいます。
正直、「死角だらけのスタジオに立てこもるなんて、すぐに警察から射殺されて終わりだろう」と思っていたのですが、この設定により、終始緊迫感のある状況が作り出されています。その辺りは本当に見事だなぁと思いました。
今作は金融系の知識がないと若干理解しにくいところがあるのですが、別に専門知識が必要とまではいかないので、その点で観るのを尻込みする必要はないかなぁと思います。
それでは、また。
『リンゴ・キッド』(2018-2-13)
タイトル:『リンゴ・キッド』
公開:1966年
監督:セルジオ・コルブッチ
出演:マーク・ダモン
エットレ・マンニ
マーク・ダモン出演の作品初めて観ました。この人、めちゃくちゃ顔濃いですねぇ。口髭も似合ってます。
マーク・ダモン演じる主人公は、賞金がかかっている悪党を殺して、その賞金で生活するいわゆる賞金稼ぎです。
大の黄金好きで、愛用の拳銃は金ピカ。なんだか「黄金銃を持つ男」っていう某スパイ映画の副題が似合いそうですよね(笑)
言動もかなりキザで、男に対してもウインクをするような人物なのですが、憎らしいことにそれがまた似合うんですよねぇ。
そんな主人公はさておき、この保安官(画像右)の言動にはちょっと笑ってしまいました。
主人公が、保安官のいる町に武器を持ち込んだので、保安官が主人公を拘留するんですよね。そこまでは良かったんですけど、主人公に恨みを持つ悪党一味が、「そいつ(主人公)を渡さなければ、町を破壊するぞ」と脅しをかけてくるんです。町の住人はほぼ満場一致で「主人公を差し出そう派」となるのですが、この保安官は法に忠実な人物で、断固として主人公を差し出そうとはしません。
…とまぁ、ここまではまだわかるんですよ。むしろ、正義を重んじる良い保安官だと思いましたよ。
いよいよ悪党一味が攻めてくるということになり、町の住人たちはぞろぞろと避難を始めます。さて、前述の保安官には妻と幼い息子がおり、当然妻と息子だけは住人たちと一緒に避難させるのかと思いきや、何と自分と一緒に戦わせるのです。
そしてあろうことか、息子に一人で偵察に行かせるというにわかには信じられない行動をとります。保安官、せめて家族だけは逃がしてあげようよ…
ちなみに「リンゴ・キッド」という人物は実在したようですが、どうも今作とは関係ないみたいですね。なぜこの邦題がつけられたのかちょっと謎です(笑)
それでは、また。
『ゲーム・オブ・デス』(2018-2-11)
タイトル:『ゲーム・オブ・デス』
公開:2010年
監督:ジョルジオ・セラフィーニ
出演:ウェズリー・スナイプス
アーニー・ハドソン
僕、ウェズリー・スナイプスあんまり好きじゃないんですよ。明確な理由があるわけじゃないんですけど、何か好きになれなくて…とか言ってますが、今作で彼が出演している作品を観たのは10作目です(笑)
ウェズリー・スナイプスがCIAの工作員を演じた今作。「有罪かどうかは、俺が決める」っていうジャケ絵のキャッチコピーつけた人は、ホントに今作ちゃんと観たんですかね?…まぁそれはさておき、スナイプスのキレッキレのアクションが見れたので満足でした。
主人公の言動に一切の迷いがなく、粛々と戦っていくのも良かったです。
ゾーイ・ベル演じるかつての仲間(画像)が、「もう逃げ場はないわよ!」とか「あなたに口説かれるのを待ってたのに!」とかペラペラ喋りながら主人公を追いつめていくのですが、主人公は一切反応を示さず、淡々と攻撃をかわします(笑)
あまりにも主人公が無反応なので、終いには彼女が「なんとか言ったらどうなのよ!」と叫びだすぐらいです。
あと今作は、脇を固める俳優も渋かったです。まずはロバート・ダヴィ。『ダイ・ハード』のジョンソン捜査官でおなじみ(?)ですよね。
『ゴーストバスターズ』シリーズでおなじみのアーニー・ハドソン氏も出演。彼は顔から優しげな雰囲気が漂っているので、今作の神父役はぴったりでした。
主人公の格闘シーンも多いですし、アクション映画として満足のいく作品にはなってると思うんですけど、映像ちょっとした加工を入れていることと、無駄に時間軸をいじっていることだけが残念でした。
映像加工については、ただただ見づらいんですよね。何も手を加えず、シンプルに見せてくれたらいいのにな〜と思いました。
時間軸の件については、最初理解するまで少々混乱するんですよね。時系列通りに流してくれればそれでいいと思うんですが…
まぁそんなこんなで多少残念な部分はありましたが、アクション映画としては充分楽しめると思います。
では、また。